黄昏二眠ル街【PS4/Switch】心洗われるような街並みを探索!

こんにちは、チモシー(@Timosy7)です!
つい先日当ブログを開設いたしました!これから自身の感じたこと、気になったことを交えて色んなゲームのレビューをしていきます!
最初に選んだゲームは、『黄昏二眠ル街』というゲームのレビューです。
デザイナーであるnocras氏(@nocras666)が個人で音楽以外の部分をすべて開発したアドベンチャーゲームとなっており、nocras氏の描く絵の世界を自由自在に、思うがままに探索するゲームです。
本作はもともとSteamで発売されていたものですが、2022年4月にPS4/switch版が発売となりました。
難易度は極めてやさしいものとなっており、難しい操作はありません。しかしそんな中でも創意工夫が必要になる要素が多数あるため、 探索が好きなゲーマーにとっては飽きない作りとなっています!
それでは『黄昏二眠ル街』の魅力をお伝えしていきます!
作品情報
ソフト名:黄昏二眠ル街
対応機種:PS4、Switch、Steam
販売:PLAYISM
開発:nocras
発売日:2022年4月28日(steam版は2021年4月14日)
ジャンル:アドベンチャー、ファンタジー
CERO:B
あらすじ
小型の飛行船に乗って世界を旅する主人公の少女ユクモ、そんなある日飛行船が故障してしまいました
故障した飛行船を修理するため、ユクモは漂流した島を歩きます
しかし漂流した島はどこか様子がおかしく、不気味なほど静かで、辺り一面深い黄昏の霧で覆われていました
~心おもむくままに旅をしよう~

東洋の街がモデルとなった霧濃い街並みを舞台に、黄昏の霧を明かし、飛行船の修理に必要なエネルギーを集めるために探索するのが本作の目的です。
また、本作はsteam版の発売からPS4 / Switch版発売までにアップデートを挟んでおり、飛行船で空を駆け巡る新ステージの実装や隠しショップの実装など、いくつかの追加要素を含んでいます!
総プレイ時間は約10時間。最初から最後までぶっ通しでプレイし続け、気づいたら1日で遊び終えてしまいました!
自分がこのゲームを遊んだきっかけは、PS storeで見かけたときに作風に一目惚れしたからです^ ^
自分は『エスカ&ロジーのアトリエ』というゲームが昔から大好きなのですが、そのゲームのサブタイトルが「黄昏の空の錬金術師」なんですよね~
だから買いました(適当)。
黄昏を世界観に設定しているゲームはとにかく遊びたくなる症候群です。
温かみのあるマップとユーモラスな建造物

まずゲームを始めて最初に目に付くのは、美麗かつジブリのような世界観が感じられる温かみのあるグラフィックです。ゲームエンジンは『Unreal Engine4』と最新のものを導入しています!
知らない方のために説明すると、『Unreal Engine4』とは、Epic Gamesによって開発され、世界中のディベロッパー(開発者)に提供されている3Dゲームエンジンのことです!
そんな美麗なグラフィックで彩られた街並みは本作の大きな魅力でもあり、何度通っても飽きないような建造物の密集具合が自分にとって最も素晴らしかった点でした!
近年のゲームではよくオープンワールドという言葉を耳にしますが、大事なのは全体の広さではなく密度であると常日頃から感じています。
プレイヤーとは身勝手なもので、どれだけ作り込まれたマップでも1分移動して何もなければ 、多くのプレイヤーは飽きます。
その点『黄昏二眠ル街』では1分どころか10秒歩けば、新しいギミックやオブジェクトと出会えるほどの濃密なコンテンツ量を有しておりプレイヤーを飽きさせない気配りが感じられました^ ^

また、この没入感を阻害しない手法として「セーブ」というゲームの仕様上避けられない手順を、ゲームの一部として表現してしまう、という手法も数多くの作品で取り入れられています!

本作では「祠にお参りする」というアクションによりセーブができます!
どのようにセーブをゲーム要素の一部として落とし込むか、という点でそのゲームの特色を見れるのは面白いですよね!^ ^
UIとアクション
世界観を大事にするゲームで大事なのが、没入感を維持することです。
一般的に探索がメインの作品では、ゲーム世界への没入感という点でユーザーインターフェース(UI)は目立ちすぎない方が良いとされています。
見て貰えば分かる通り本作は通常探索画面のUIが極めて少ないです。
しかしUIが簡素であれば、それだけで良いとはなりません。
UIが少ないということは、目に入るメタ的情報量が少ないということであり、すなわち操作や仕様を記憶する必要があるということです。
このゲームはそんな2つの両立がうまくできていると思います!
簡単操作でいろんなアクションができるので、UIをごてごてにしなくても直感的に操作ができる作りとなっています!
これは探索ゲームはもちろんアクションゲームやオープンワールドゲームでは特に大事ですよね~
没入感を意識したサウンド

ゲームの没入感を考える上でやはり音楽やbgmは無視できません。
自分が本作の音響に対して、一言いうのなら「のどか」です。
口笛風の音響とピアノのリズムによって奏でられる音楽には、精神を落ち着ける効果でもあるのか、非常にマイペースにゲームを楽しむことができました…👍
本作の音楽はすべてUjico*氏(@ujicosnail)が手掛けています。
サウンドトラックも好評発売中なので、是非チェックしてみてください!→ サウンドトラックトレーラー
またこのゲームには音楽があまり流れないときも多々あるのですが、無音の状態が続いて退屈かと思いきや意外とそうではありません!
無音であればあるほどユクモの足跡や鳥のさえずりなどの環境音に神経が集中するため、より世界に入り込んだかのように感じることができるでしょう!
シナリオについて
本作のシナリオについてですが、こちらはやや賛否両論分かれているようです。
まずこのゲームにボイスというものはなく、お話を理解するためにはネズミのマスコットキャラのような可愛らしいNPCのセリフをちゃんと読んだり、収集要素のメモを集める必要があります。
どうやらこのネズミ、ネズ族というようです。

ちなみに自分はプレイすると決めたら1から100までしっかり遊び尽くすタイプなので、シナリオそのものに対する不満はありませんでした。
探索の途中でネズ族を見かけるたびに、どんなキャラなのかワクワクしましたし、各所に落ちているメモを探し集めるのも楽しかったですね♪
しかしそれに付随してキャラクターの心情描写などが加われば、より良いコンテンツになると思います!

シナリオ進行と共に解禁されていくアクション
このゲームには明確に倒すべき敵というのは存在しないのですが、その代わりに2段ジャンプや空中でターボしたり、あるいは急降下したりなど、探索に特化したアクションはたくさんあります!
また、これらのアクションはシナリオを進めたり、「大地の源」を集めたりすることで徐々に解禁されていくため、本作のモチベーションアップの一因となっています!

自分がプレイ中ずっっと使ってたのは、空中ターボと2段ジャンプの組み合わせです。
コツは2段ジャンプを発動させた0.1秒後にターボをかけることです(聞いてない)。
見た目が完全にハードル飛びですね笑
そういや急降下とかほぼ使わなかったなぁ
キャラクターやその他のデザイン
ここまでで、このゲームのデザインが優れていることはかなり伝わったかと思いますが、このゲームを制作するにあたって数多くの超美麗なイメージアートがnocras氏により描かれています。
広大でのどかな東洋の世界を表現するためのバックボーンとして、かなり綿密に構想が練られていたようです。
とはいえ流石にコンセプトアートをここで載せるわけにはいかないので、興味のある方は黄昏二眠ル街 公式サイトをご覧ください!
自分はクリア後に見ましたが、ゲームデザイナーってすごい、、、と心から尊敬しました。
ましてnocrasさんはデザインだけでなく、シナリオ、コーディング、モーション、テクスチャー、UIなどなど、ほぼ全部1人でやってるっていうんだから凄すぎますよね…笑
豊富な収集要素
本作は探索ゲーと呼ばれることから、本編以外でも収集要素が豊富に盛り込まれています。
- 大地の源
- ユクモの衣装
- ホームに飾れる家具や壁掛け
- 街に落ちているメモ
※大地の源は飛行船の修理に必要なので、ある程度は必ず集める必要があります。

収集要素の中で一番集めてて楽しかったのは、なんといっても主人公ユクモの衣装です!
一番手前にかけられてる服が初期衣装で、ステージ各所に散らばったコインを集めることで購入することができます。
これがコインを集める一番のモチベーションでした!
これ以外のコインの使い道となるとマイホームにおける家具の購入とかになるんですが、そもそもホームに戻る機会がほぼないのでそんなには要らないかな…
あ、あとコインで地図を買えるのでそれは買いましょう。
自分は画像でユクモが来ている黒と青の衣装がお気に入りでした!
その他の収集要素も、大地の源が計250個、街に落ちてるメモが計21個と、なかなかにボリューミーでしたね笑
個人的にここが惜しかった
UIについて、普通にプレイしている時の画面は何も問題ないのですが、設定や地図をメニューから開く際に見られるUIが少し気になる点として挙げられます。

まるで開発者専用の操作画面のような、質素な選択画面で音楽もピタリと止まってしまうので、もう少し彩りやアニメーションなどがあれば良いと感じました。
完全個人制作ということもあり、そこまで手が回らなかったのかも知れませんね…
一番良かった点
振り返ってみて一番プレイして楽しかったのは、街中を自由に飛行できる飛行船乗船モードです!
のどかさとスピード感という、一見矛盾してそうな要素を組み合わせたモードが目新しくて大好きでした!

モーションブラーの効果で、臨場感バツグンですね笑
中にはこの飛行船を使わないと取れない大地の源も散りばめられていて、しっかりとこのモードを遊ぶ意義が用意されているのも嬉しかったです!
最初プレイしていて、どうやって取ったらいいのか検討もつかないような場所にある「大地の源」を最後に一気に回収していくのが気持ちいいんです♪
橋の下のわずかな隙間を、針の糸を通すかの如く翔けるのは最高でしたね^ ^
ただこのモードはかなりゲームを進めないとプレイできないので、やり込んだ人の特権ですね笑
しかし個人でここまでの遊びを盛り込めるのは、本当に凄まじい根気と技術力です…
まとめ

普通にハマったので、PS4のトロフィーをコンプリートしました!!
総評としては、コーエーテクモが手がけるアトリエシリーズからバトル要素を排除してさらにのどかにしたような作風です。
基本的に探索メインのゲームとなっており、戦闘やアクションが好きという方にはなかなか馴染みのないジャンルかもしれませんが、試しにこういう作品もプレイしてはいかがでしょうか♪

最後にこの記事を読んで頂いて、少しでも皆様の知らないゲームの魅力が伝われば幸いです!!
また、もし既プレイの方がいれば、下のコメントフォームからの意見感想を心待ちにしております!
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